現金ももちろん遺産の一つです。
現金というとはっきりしているようにみえますが、案外曖昧模糊としているのです。そもそも相続人であるあなたが例えばお父さんやお母さんの相続時(死亡時)の現金所有高を把握していますか?お父さんやお母さん(すなわち被相続人)が家計簿をつけていたりすればともかく、そんな例はあまりありません。一番良いのは被相続人がいつも持っていた財布が出てくることです。
相続は突然であることも多く、残された相続人はやることが多過ぎます。
その中で相続人が遺産の中の預金や不動産、あるいは生命保険等ばかりに目がいって現金の方にはあまり注意が向きません。しかし、現金も遺産です。現代のように銀行取引が盛んになっても、手元に現金がゼロということはありません。これは私が言うのはどうかと思いますが、やはり遺産の額や生活ぶりを見積もってそれなりの現金を計上しておくのがベターでしょう。